ソリューション
SOLUTION
全く新しい用途・機能を持たせた
移動間仕切の開発
YKSウォール
スチール間仕切(可動式)
WBC-60
オープンスペースを多用し、壁面も利用した従来の学習形態に縛られない新しい教育方法「異学年型強化センター方式」を採用する学校建設設計の中で生まれたWBC-60。多彩な学習形態に適応するホワイトボード間仕切がどのように生まれたのかをご紹介いたします。
WBC-60
INTERVIEW:START
どのような経緯でWBC-60の商品開発は
始まったのですか?
全国的にも先駆けとなる「異学年型強化センター方式」を採用する学校建築設計にともない、オープンスペースを多用し、移動間仕切を教育素材として活用することが課題のひとつとして上がりました。その課題を解決する「パネル全面をホワイトボード仕様とした移動間仕切」の商品化を設計事務所より要望されたことからスタートしました。
そこで、弊社としては、まず「異学年型強化センター方式」とはどんな教育方法なのかを理解するため、全国で採用し運用している学校を数校訪問し、どのような教育方法か、どのような用途や機能が求められるかを調べることから始めました。
現場のシーンに合致するよう、実現化のために綿密な調査を繰り返した。
INTERVIEW:CHALLENGE & TECHNOLOGY
商品開発においての課題や取組みについて
教えてください。
商品開発にあたり、以下のような要件がありました。
- 移動間仕切パネル両面、全体がホワイトボードであること
- マーカーで文字や線を描く際に、移動間仕切をまたぎ引っかかりなく描けるもの
- プロジェクター投影の際に違和感がない様、間仕切同士の隙間が小さいこと
- 掲示物を貼るための画びょうを刺すことができること
- 移動・設置が容易な移動間仕切であること
この中で、1~3と5を実現する移動間仕切を作るには、通常の移動間仕切のような組み立て方ではなく、完成した際に組み立て部分がわからない一体化した商品である必要がありました。
この課題に対し、弊社の既存技術だけでなく、パネルを全面ホワイトボード化するための特殊塗料の開発やパネルの両サイドに枠が入らないエッジレスでW1,200mm×H3,000mmの1枚パネルの構造・接着方法の開発が必要でした。表に部品などが見えないシンプルで綺麗な仕上がりを実現することが、開発の中で一番大変な部分でした。おかげで、移動間仕切として今までになかった全く新しい用途・機能を持たせることができました。
左:境目もスムーズに書けるよう、フチの無いなめらかな構造を実現。 右:安全性を損なうことなく可能にしたフレキシブルさ。
INTERVIEW:NEXT
今後この商品は、
どのような用途での利用が考えられますか?
施設でのオープンスペースの活用は、学校施設だけでなく、保育園や幼稚園、福祉施設において既に行われています。特に、WBC-60はシンプルな仕上がりだけに、どのような施設にもマッチしやすい部分があるため、利用される施設の幅を拡大していきたいですね。
また、弊社技術を活かし、さらなる機能や商品ラインナップ追加、例えば、遮音性能を強化した商品開発や開戸タイプの開発などを行っていきたいと思っています。
納入事例:福井市至民中学校